代表挨拶
私たちの仕事は、森と向き合う仕事です。
木を植え、育て、手を入れ、活かし、そしてその価値を人に伝えていく。
一つひとつの作業は地道ですが、その先には、何十年、時にはそれ以上の時間をかけて育っていく未来の森があります。
今、私たちの目の前にある森は、最初からそこにあったものではありません。
先人たちが苗木を植え、草を刈り、手を入れ、守り続けてきた時間の積み重ねです。
私にとって森は、ただの資源ではありません。
家族が守ってきた場所であり、地域の記憶が残る場所であり、これからの未来へつなぐべき大切な財産です。
一方で、森や林業は、時に「大変なもの」「儲からないもの」「負の財産」のように見られることがあります。けれど私は、森にはまだ多くの可能性があると信じています。
受け継がれてきた森を、ただ守るだけで終わらせるのではなく、今の時代に合った形で活かしていくこと。
苗木を植え、森を育て、次の世代へつながる土台をつくること。
そして、森を知らない人にも森に入るきっかけを届け、その価値を感じてもらうこと。
それが、株式会社ゆうきの大切にしている「活かす・育てる・伝える」という取り組みです。
森づくりは、すぐに答えが出る仕事ではありません。
今日植えた苗木が大きな森になる姿を、私たち自身が見届けられないこともあります。それでも、今この時代に必要な手を入れることが、未来の森の姿をつくっていきます。
森を活かすことは、森を使い切ることではありません。
森が歩んできた時間や、そこに関わってきた人の想いを受け取り、今の暮らしや次の世代へふさわしい形で手渡していくことです。
森を育てることは、木を育てるだけではありません。
地域の未来を育て、人を育て、森とともに生きる力を育てていくことでもあります。
森を伝えることは、知識を教えることだけではありません。
森に入り、感じ、考える体験を通して、一人ひとりの中に森との関係が生まれるきっかけをつくることです。
「山を継ぐ、いのちのバトン」
この言葉は、私たちが森と向き合ううえで大切にしてきた想いです。
先人たちから受け取った山の時間を、今を生きる私たちが受け取り、次の世代へ渡していく。株式会社ゆうきは、森を活かし、育て、伝える活動を通して、森と人がこれからも関わり続けられる形を探していきます。
木の年輪のように、一年一年を着実に重ねながら。
木の根のように、しっかりと大地に根を張りながら。
これからも、森に対して誠実に。現場で働く人への敬意を忘れずに。そして、未来の森を信じて。私たちは、森林といういのちのバトンを未来へつないでいきます。

株式会社ゆうき
代表取締役 野中 優佳
